耐震等級3にすると、実際なにが変わるんですか
2026年09月14日 09:54:00
防災の話題が増える時期になると、地震についてのお問い合わせが届きます。なかでも多いのが、耐震等級についての質問です。数字だけでは分かりにくい部分を、よくいただく順に並べてみます。
Q1 耐震等級とは、何を表す数字ですか
建物が地震に対してどれくらい強いかを、1から3の段階で表した指標です。
等級1は、建築基準法で定められた水準を満たしている状態を指します。等級2はその1.25倍、等級3は1.5倍の力に耐えられる設計という位置づけです。数字が大きいほど、想定する地震の力が大きくなります。
Q2 等級3だと、地震のとき何が変わりますか
まず、倒壊しにくくなります。ただ、それだけではありません。
等級1は「一度の大地震で倒壊せず、命を守る」ことを想定した水準です。建物自体が住み続けられる状態で残るかどうかまでは、保証されていません。等級3では、大きな揺れの後も損傷を抑えることが期待できます。地震の後にその家で暮らし続けられるかどうか、という違いです。
Q3 等級3にするのは義務ですか
義務ではありません。法律で求められているのは等級1に相当する水準です。
一方で、消防署や警察署といった、災害の後も機能を保つ必要のある施設は等級3相当で建てられています。同じ水準を住宅に求めるかどうかは、建てる側の判断になります。
Q4 耐震等級を上げると、間取りの自由度は下がりませんか
壁や柱の配置に条件が加わるため、まったく影響がないとは言えません。大きな吹き抜けや広い開口は、検討が必要になります。
ただ、設計の初期から等級3を前提にしていれば、後から制約として現れることは少なくなります。プランがほぼ固まってから構造を検討すると、修正が大きくなりがちです。順番の問題という面があります。
Q5 費用はどのくらい変わりますか
構造材や接合金物が増えるため、一般的には等級1の住宅より工事費は上がります。
CORE HOMEでは耐震等級3を標準仕様としています。オプションとして追加費用をいただく形ではなく、最初からその前提で設計と見積りを行っています。
聞かれることは少ないのですが、大事なところです
耐震等級と同じくらい見ていただきたいのが、どうやって構造を確かめているかという点です。
木造2階建ての住宅では、簡易な計算方法でも法律上は問題ありません。CORE HOMEでは、許容応力度計算という方法で構造設計を行っています。柱や梁の一本ずつに、どれだけの力がかかるかを計算する方法です。等級という結果だけでなく、その根拠まで確かめておきたいと考えています。
地震への備えは、建てる前にしか決められません
断熱や設備と違い、構造は後から変えることがほとんどできません。だからこそ、設計の段階で決めておく必要があります。
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